鈴木のぞみさん 展覧会「ショーケースギャラリー 鈴木のぞみ展」
横浜市民ギャラリーあざみ野ではエントランスロビーに設けた小空間を使って、今後、活躍が期待される若手作家の作品をショーケース展示でご紹介しています。
写真の原理を通して日常の事物に宿る潜像のような記憶の顕在化を試みています。写真は近代の産業革命とともに出現し、私たちの視覚を拡張してきたメディウムです。本展では近代に発明された視覚に纏わる装置を中心にリサーチを行い、それらの装置が持つ来歴と、かつてそこから見られていた対象について思索します。視覚装置の孕む断片的な記憶を定着した写真制作を通して、当時の人々が何を見たいと欲し、どのように見ようとしてきたのか考察します。
[プロフィール]
1983年埼玉県生まれ。2022年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。平成30年度ポーラ美術振興財団在外研修員としてイギリスにて研修。主なグループ展に2022年「潜在景色」アーツ前橋(群馬)、2017年「無垢と経験の写真 日本の新進作家vol.14」東京都写真美術館(東京)、2017年「Mirrors and Windows」表参道画廊(東京)、2016年「NEW VISION SAITAMA 5 - 迫り出す身体」埼玉県立近代美術館(埼玉)など。2016年「現代美術の展望VOCA展」VOCA奨励賞受賞。2022年に作品集『LIGHT OF OTHER DAYS』(rin art association)を刊行。