立木義浩氏 写真展「SOMEONE ELSE」
本展は、写真家・立木義浩氏の最新作品集『七つの真実にまさるひとつのきれいな嘘を』から抜粋された作品36点を展示しています。作品集では立木氏がここ数年、東京都内を中心に日本国内のさまざまな場所で撮影した新作スナップ群およそ1,000枚の中から、6組の編者が16頁ごとに選び・並べ・構成を担当するというユニークな試みがなされています。
本展示内容もこの作品集での意欲的な実践を頼りに、この6組の編者の異なる視点を通して立木作品を並べることで、写真というメディウムに本来的に備わる解釈可能性の豊かな広がりと、つねに時代を鋭く、美しく、可笑しく切り取り続ける立木氏の、遊歩者としての変わらぬ写真精神とを、同時に堪能するための機会を提供しています。
立木義浩(Yoshihiro Tatsuki)
1958年、東京写真短期大学(現・東京工芸大学)技術科卒業。
その後、広告制作会社アドセンター設立時にカメラマンとして参加。
1965年『カメラ毎日』で掲載された『舌出し天使』が話題となり、一躍世間の注目を集める。
1969年、フリーランスに転身。女性写真の分野を中心に、多く著名人を撮影。同時に世界中でスナップ写真を日常的に撮り続け、多くの作品を世に送り出す。その他、広告・雑誌・出版など幅広い分野で活動し、現在も現役カメラマンとしてシャッターを切る。
主な受領歴に、日本写真批評家協会新人賞(1965年)、日本写真協会賞年度賞(1997年)、日本写真協会賞作家賞(2010年)、文化庁長官表彰(2014年)などがある。
2018 銀座channel 「白と黒の協奏曲」
2018 原宿BOOKMARK「舌出し天使 A FALLEN ANGEL」
2019 上野の森美術館 「時代」
2019 LEICA GALLERY 「まばたき」
2020 KKAG「Afternoon in Paris/昼下がりのパリ」
2021 フジフイルム スクエア「遍照」
2022 KKAG『Ko・So・A・Do』「過去はひとつの異國である」ハートレー
2023 キヤノンギャラリー『日本再発見 「ISLAND HOPPING」』
1971 『GIRL』『私生活/加賀まりこ』
1980 『MY AMERICA』
1990 『家族の肖像』
1998 『東寺』
2001 『KOBE・ひと』
2007 『ありふれた景色』
2012 『小女』『Tōkyōtō』
2013 『étude』
2014 『Yoshihiro Tatsuki 1〜8』
2016 『動機なき写真』
2018 『舌出し天使A FALLEN ANGEL』
2019 『20C』
2023 『七つの真実にまさるひとつのきれいな嘘を』など他多数
以上
15:00–21:00(水・木・金・土)
* 最終日9月30日は18:00閉館