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東川町国際写真フェスティバル Offcial blog

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展覧会「TOPコレクション 時間旅行─千二百箇月の過去とかんずる方角から」


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ

東京都写真美術館にて開催中の展覧会「TOPコレクション 時間旅行─千二百箇月の過去とかんずる方角から」に、岩根愛氏、川田喜久治氏、北野謙氏、佐藤時啓氏、原美樹子氏が出展しております。


TOPコレクション 時間旅行─千二百箇月の過去とかんずる方角から

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以下リンクより

本展覧会は「時間旅行」をテーマとする東京都写真美術館のコレクション展です。人が様々な時代を自由に旅する「時間旅行」という発想は昔からよく知られたSF的なファンタジーですが、想像の世界や芸術の領域では、人は誰でも時間と空間の常識を飛び越えることが可能なのではないでしょうか。
詩人で童話作家の宮沢賢治が1924(大正13)年に刊行した『心象スケッチ 春と修羅』では、宇宙的なスケールの時間感覚の中で「わたくし」の心象、言葉で記録された風景、そして森羅万象とがひとつに重なりあったような「第四次延長」という世界が描かれます。その世界観は当時の最先端の科学や思想から影響を受けた宮沢賢治の想像力が生み出したものです。しかし百年前の詩人の言葉とそれを生み出した想像力には、現代という分断の時代を生きる私たちの心にも響く何かがきっとあるはずです。
本展は百年前である1924年を出発点として、「1924年–大正13年」「昭和モダン街」「かつて、ここで」「20世紀の旅」「時空の旅」の5つのセクションに分け、37,000点*を超える当館収蔵の写真・映像作品、資料を中心にご紹介します。「時間旅行」をテーマとする本展で鑑賞者は、それぞれの時代、それぞれの場所で紡ぎ出される物語と出会うことができるでしょう。また、本展は宮沢賢治による『春と修羅』序文の言葉をひとつの手掛かりとして、戦前、戦後そして現代を想像力によってつなぐ旅でもあります。写真と映像による時空を超えた旅を、どうぞお楽しみください。(*2023年3月末時点)



本展の構成と主な出品作品

第一室 1924年—大正13年

時間旅行の出発点は、ちょうど百年前の1924(大正13)年。当館コレクションより、この年に制作・発表された写真作品を紹介します。日本では大正時代の終わり頃、時代の移り変わりの中で、作家たちは新たな芸術の姿を模索していました。百年前の「ピクトリアリズム(絵画主義)」の写真作品や当時の前衛芸術を通して、懐かしさや古い情緒とモダンな表現が入り混じった当時の時代相が見えてきます。宮沢賢治はこの年、生前唯一の詩集である『心象スケッチ 春と修羅』を自費出版しました。
【出品作家】小川月舟、高山正隆、福森白洋、ラースロー・モホイ=ナジ、宮沢賢治、マン・レイ ほか


第二室 昭和モダン街

大久保好六、桑原甲子雄が撮影した1930年代の東京の街と道行く人々の活気ある姿、堀野正雄らの手がけた1930年代の広告写真、そして国立工芸館と東京都江戸東京博物館の所蔵品より当時の東京の街角を彩っていた広告ポスターの競演。杉浦非水による昭和初期のモダン・デザインも見どころです。
【出品作家、出品作品】大久保好六、桑原甲子雄、杉浦非水、中山岩太、福原路草、堀野正雄 ほか


第三室 かつて ここで—「ヱビスビール」の記憶

現在、東京都写真美術館が建っている土地の記憶に思いを馳せます。1889(明治22)年、東京府下荏原三田村(現・目黒区三田)に日本麦酒醸造株式会社がビール工場を設立。翌1890(明治23)年に「恵比寿ビール」を発売しました。現在の「恵比寿」の地名はビールの銘柄に由来しています。ビール醸造所だった、かつてのこの場所の姿を記録写真、明治・大正、昭和初期の広告ポスターで紹介します。当館コレクションからは、ビール工場が現役で稼働していた当時を伝える黒岩保美の鉄道写真、さらに1990(平成2)年に工場が解体されていく姿を捉えた宮本隆司のシリーズ〈建築の黙示録〉より《サッポロビール恵比寿工場》を併せて展示します。
【出品作家、出品作品】「ヱビスビール」関連資料、黒岩保美、宮本隆司


第四室 20世紀の旅—グラフ雑誌に見る時代相

当館の図書室蔵書より、戦前から戦後までの雑誌『LIFE』『アサヒグラフ』のバックナンバーを選りすぐり、20世紀という時代の変遷をたどる表紙グラビアをご紹介します。またこれと関連して、グラフジャーナリズムを代表する写真家W.ユージン・スミス、大束元による作品をオリジナル・プリントによって展示します。
【出品作家、出品作品】大束元、W.ユージン・スミス、雑誌『LIFE』、雑誌『アサヒグラフ』ほか


第五室 時空の旅—新生代沖積世(しんせいだいちゅうせきせい)

歴史の堆積と時を超えて息づく過去から来た「光」の軌跡。宮沢賢治の言葉にインスパイアされた、時間と空間の多層的な世界を形にしたセクションです。100年前の幻燈写真や長時間露光による写真作品、マルチ・プロジェクションによる映像作品、移動する人々のスナップショット。「想像力」「過去からの光」「移動」を感じさせる20世紀と現代の作品たちが「時空の旅」を彩ります。
【出品作家】岩根愛、川田喜久治、北野謙、木村専一コレクション、佐藤時啓、高木庭次郎、原美樹子、宮沢賢治 ほか



******************************
  • 開催期間:2024年4月4日(木)~7月7日(日)
  • 休館日:毎週月曜日(ただし、4月29日[月]、5月6日[月]は開館。5月7日[火]は休館。)
  • 料金:一般 700(560)円/学生 560(440)円/中高生・65歳以上 350(280)円 ※( )は有料入場者20名以上の団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、各種カード会員割引料金 *各種割引の詳細はご利用案内をご参照ください。各種割引の併用はできません。/小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)、年間パスポートご提示者は無料/第3水曜日は65歳以上無料

東京都写真美術館
〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3



by higashikawa_blog | 2024-05-08 13:42 | 受賞作家関連
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