雑誌『写真』vol.6「ゴースト/GHOST」刊行記念展覧会
このたび、2024年7月26日(金)から、雑誌『写真』vol.6「ゴースト/GHOST」(ふげん社、2024)の刊行を記念して、須田一政 個展「TEMPTATION」と、口絵作家5名(阿部 淳、岩根 愛、苅部太郎、永瀬沙世、吉野英理香)によるグループ展、そして志賀理江子「IBPE(Independent Bookstore Print Editions)」特別展示を、コミュニケーションギャラリーふげん社にて同時開催いたします。
須田一政は1940年東京・神田生まれ。1962年に東京綜合写真専門学校を卒業し、1967年から寺山修司主宰の「天井桟敷」の専属カメラマンとして従事した後、1971年からフリーランス写真家として活動し始めます。1976年 「風姿花伝」等により日本写真協会賞新人賞を受賞し、一躍脚光を浴び、1997年には、写真集『人間の記憶』(クレオ、1996年)で第16回土門拳賞を受賞します。2019年の逝去後も毎年のように写真集が刊行されるなど、日常と非日常の間(あわい)を行き来するような須田一政作品の世界観は、多くの人を魅了し、国内外を問わず根強い人気があります。
雑誌『写真』vol.6「ゴースト/GHOST」の特別企画として、須田一政が2013年にPGIで発表した作品「TEMPTATION 2011-2013」と、写真集『人間の記憶』に収録されたテキスト「私の写真と記憶についての断片」を再構成して掲載しています。
本展では、本シリーズよりオリジナル・モノクロームプリント18点を展示いたします。マネキン、樹木の影、入院中に撮影された看護師の姿、セルフポートレートなど、「自分の影の様に横たわる」日常の風景を撮影しながらも、無意識下にある非日常が顔を出す瞬間を捉えています。須田自身が「幽霊である写真が、見た時点に現実のものとして立ち上がって」、「私たちは一挙に記憶の元の足場に引戻される」と語る、その写真のありようを、ぜひご体感ください。
2階・Papyrusギャラリーでは、今号掲載の阿部 淳、岩根 愛、苅部太郎、永瀬沙世、吉野英理香の作品を展示いたします。
また、雑誌『写真』vol.6「ゴースト/GHOST」で巻頭を飾った写真家・志賀理江子と独立書店の共同企画「Independent Bookstore Print Editions」(IBPE)の特別展示をすることが急遽決定しました。
仮初の現実が「写真」として定着した瞬間から、それらは現実世界から離れ、浮遊していきます。その「手で触れられる幽霊」たちは、私たちの奥底に沈んでいる記憶とやがて呼応し、唯一無二の形象として、やがてあなたの眼に映りこむでしょう。
■志賀理江子「IBPE(Independent Bookstore Print Editions)」特別展示について
雑誌『写真』vol.6「ゴースト/GHOST」で巻頭を飾っている写真家・志賀理江子と独立書店の共同企画「Independent Bookstore Print Editions」(IBPE)の一環で、志賀作品を会期中に特別展示販売いたします。
「IBPE」とは、本屋がなくては生きてゆけない志賀が、インディペンデントブックストアの店内にて店主と選んだ作品を、ユニークピースとしての1点に制作、店内に展示販売するシリーズです。
本企画に参加している仙台市内の3つの書店「火星の庭」「古本 マゼラン」「曲線」で常設展示している作品が、会期中ふげん社に「出張」します。もちろん作品をお買い求めいただくことも可能です。
公式サイト:https://www.liekoshiga.com/ibpe
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『写真』vol.6「ゴースト/GHOST」刊行記念
[3F Gallery] 須田一政 個展「TEMPTATION」
[2F Papyrus Gallery] vol.6「ゴースト/GHOST」口絵作家展
阿部 淳/岩根 愛/苅部太郎/永瀬沙世/吉野英理香
+志賀理江子「IBPE」特別展示
会期:2024年7月26日(金)〜9月8日(日)
休廊:月曜日、夏季休業(8月12日〜19日)
開館時間:
火〜金 12:00〜19:00
土・日 12:00〜18:00
ナイトギャラリー(19:00までオープン) 8月10日(土)、8月31日(土)
会場:コミュニケーションギャラリーふげん社
〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12