黒田菜月さん 展覧会「ボトムとサミット」
情報過多の時代に、自分で考える・感じるとは
昨今、映画の感想をすぐインターネットで調べてしまうことがある。分からないことがあれば直ちに検索して調べることができるようになり、大抵のことに回答が得られることも多く、一つのことをじっくり時間をかけて考えることをしなくなっている。ふと、自分で考えることができていないことに気付くことがある。2018年に同商店街で開催されたONE DAY GALLERY「いづくんぞ魚の楽しむを知らん」を前身として、もともとあったもの、あたりまえになったもの、わすれられそうになっているもの、いまあるもの、について思考する基地としての空間を新たに出現させてみようと思う。それには言葉だけでなく芸術の非言語から来る感覚も重要な手がかりになるのではないだろうか。今生きている基礎を見つめることは、現代的な自由についてやその展望について考えるための土となるかもしれない。
(企画:平野史恵・濵田明李)
映像上映会 黒田菜月
「動物園の避難訓練」
10月19日(土)17:00 - (上映時間50分) 参加費:500円
上映後、作家を交えての感想の会を開催。
会場: 喫茶メフィストフェレス2階
高知県高知市帯屋町2丁目5-23
動物と人間が、檻・柵・堀で隔てられていること。それが動物園を成立させる条件です。しかし、災害や人災でその動物が逃げてしまった場合、どんなことが起こりうるのか?そして、動物園における危機とは何か?動物園での避難訓練について、実際に動物園で勤務する飼育員、動物園愛好家へのインタビュー、動物園で行われたワークショップの模様の記録を通して、私たちがいつか瀕するかもしれない危機について考えます。(タイトルのデザイン:池亜佐美、撮影:宮澤響)