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東川町国際写真フェスティバル Offcial blog

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中藤毅彦氏 展覧会「STREET RAMBLER-HAVANA」


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ

オリンパスギャラリー大阪にて、中藤毅彦氏の展覧会が始まりました。


STREET RAMBLER-HAVANA

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©Takehiko Nakafuji


以下リンクより

キューバの首都ハバナを訪れるのは約15 年振りになる。
アメリカとの国交回復、フィデル・カストロ氏の死去など近年、大きな転換期にあるこの国の「今」を撮りたいと思った。
久しぶりに訪れたハバナの街には多くの観光客が訪れ、活気に溢れていた。
以前の状況と比べるとレストランや商店も増え、行き交うオールドカーの中にピカピカの新車も混ざる様になり、一見して時代の変化を感じることが出来る。
一方で、旧市街やセントロハバナと呼ばれる下町の路地に足を踏み入れれば、変わらぬ素朴なハバナの姿があった。
スペイン統治時代そのままの朽ちかけた古い建物が並ぶ街、壁に描かれた英雄チェ・ゲバラの肖像、そこかしこでサルサやルンバのリズムが鳴り響く。
時代の流れは大きく変わりつつあっても、この国の最大の特色であり美徳である人々の気質は全く変わらない。
僕はそんなハバナ庶民の飾らない姿と味のある古い街並に強く惹かれ、彼等の生活圏の中に飛び込んだ。
今回の写真展では、ポートレートを中心に、街のディテールやスナップショットと併せて構成したモノクロ作品を展示する。
人々にまみれてハバナの街を歩く様な気持ちで見て貰えたら幸いである。


****************************
オリンパスギャラリー大阪 期間:2019 年2 月15 日(金)~ 2 月21 日(木)
午前10:00 〜 午後6:00 最終日 午後3:00 日曜・祝日休館 入場無料




by higashikawa_blog | 2019-02-16 10:31 | 受賞作家関連

展覧会「Parergon: Japanese Art of the 1980s and 1990s」


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ

BLUM & POE (ロサンゼルス)にて開催中の展覧会「Parergon: Japanese Art of the 1980s and 1990s」に、荒木経惟氏、畠山直哉氏、高梨豊氏が出展しております。


Parergon: Japanese Art of the 1980s and 1990s

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以下リンクより

BLUM & POE (ロサンゼルス)では、吉竹美香のキュレーションのもと、「パレルゴン」と題する1980年代、90年代の日本美術を検証する展覧会を開催いたします。

アブジェクト・ポリティクス、超越するメディア、パフォーマティビティ、サタイア、シミュレーションといったテーマに分かれた本展では、ペインティング、立体作品、パフォーマンス、ノイズ、映像、写真といった多岐にわたる媒体を通じて、様々な作品群を紹介していきます。2会期にわたり、当ギャラリー及び関連会場で行われる本展では、中原浩大、宮島達男、中村一美、小沢剛、柳幸典をはじめとする総勢25名の作家による作品群が展示されます。

本展のタイトルである「パレルゴン」という語は、80年代に若い世代作家を中心に生まれたニュー・ウェーブの動向と結びつき、多くの日本人作家たちを紹介してきた東京に存在した画廊、ギャラリー・パレルゴン (1981 – 1986年) にちなんでいます。その名称は、ジャック・デリダにより1979年に発表され、美術作品の「枠組み」についての疑問を投げかけた論考のタイトル「パレルゴン」に由来しており、その言説は、当時多くの作家や批評家に影響を与えました。

本展では、今日の日本の現代美術を把握し、理解を深めていく上で重要となるこの20年間 (1980-1999年) に生み出されてきた独特な作品群が一堂に会することとなります。1970年代に「もの派」によって展開されたオブジェや関係性についてのコンセプチュアルな再考の後に続くこの時代には、インスタレーション、パフォーマンス、また実験的な多ジャンルでの実践を通して探求を行ってきた言語やメディアを用いた作家たちの新しい批判的試みが花開きました。

アメリカとヨーロッパでは、いわゆる「ピクチャーズ・ジェネレーション」と呼ばれる作家たちによって特徴付けられたシュミラークルや脱構築といったポスト・モダン的な美学思考を背景に表現主義へと回帰する中、日本ではバブル経済の発展と崩壊によってもたらされた非常に特異的な社会的、地政的状況を背景として、消費主義社会といった時代性がはっきりと現われるようになります。作家たちは、既存の美術を乗り越えていくような美術言語を模索し始め、実験的な電子音楽、ジオ・ポリティカルあるいはコンセプチュアルな写真作品、消費文化からの流用といった多種多様な表現や媒体によって、アンダーグラウンドの文脈にあるサブカルチャーの要素を自身の美術的領域と融合していくような試みも行われていくようになりました。また、形態、空間、言語の新たな抒情性から表出されるような歴史的な前衛やモダニズム的な美学の内在化を打ち出していく作家たちも現れるようになります。

ポスト平成のこの時代には、ジェンダーポリティクス、核戦争、ナショナリズムへの批判といったテーマが、特に関西地方を拠点として活動する作家たちを中心に取り上げられるようになります。一方で、90年代半ばに見られるアーティスト集団の登場や、戦後の日本の前衛美術を位置付け直すようなブラックユーモア的なパフォーマンスやコンセプチュアルな作風も見られるようになります。このような活動は、ネオ・ポップと呼ばれる世代の爆発的な台頭の先駆けとなるような、特異性を持った「幼稚化する資本主義」から生み出されたサブカルチャーの影響を反映していると言えるでしょう。

「パレルゴン」展は、当ギャラリー開廊25年の節目の年に開催されます。本展は、代表であるティム・ブラムが、その数年間の東京滞在の中で日本の美術シーンに関わってきた、まさに本展のテーマと同時代である、90年代初期から始まった当ギャラリーの歴史について言及し、我々が長年紹介してきた日本美術の歴史的な領域についての架け橋となるものです。本展は、「もの派」という芸術動向の台頭と、村上隆や奈良美智といった作家で知られる「ネオ・ポップ」と呼ばれた世代の間に横たわる日本美術における重要な数十年間について掘り下げていく試みと言えます。



Part I

荒木経惟
畠山直哉
池田亮司
石川順惠
宮島達男
森山大道
中村一美
大竹伸朗
小沢剛
高梨豊
椿昇
柳幸典

Part II

EYE
灰野敬二
木村 友紀
森万里子
中原浩大
中村政人
岡崎乾二郎
大友良英
佐藤ジン
Small Village Center
渡辺克己
柳幸典
ヤノベケンジ
横尾忠則
YoshimiO / SAICOBAB

Nonaka-Hill

畠山直哉
石川順惠
角永和夫
森山大道
中村一美
築地仁




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1期: 2019年2月14日 (木) – 3月23日 (土)
2期: 2019年4月6日 (土) – 5月 19日 (日)

BLUM & POE (ロサンゼルス)

2727 S. La Cienega Blvd., Los Angeles, CA 90034



by higashikawa_blog | 2019-02-16 10:23 | 受賞作家関連

野町和嘉氏 展覧会「地球創生」


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ

キヤノンギャラリー大阪にて、野町和嘉氏の展覧会が開催されます。


地球創生

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以下リンクより

“火と氷の島”アイスランド。
地球創生が垣間見られる裸の大地を、
世界を歩いて来た写真家・野町和嘉が圧倒的スケールで写しとる。
新たなるミラーレスカメラEOS Rで、どんな瞬間が刻み込まれたか。


******************************
2019年2月21日(木) ‒ 2月27日(水)
10:00~18:00(最終日15:00まで)
日、祝休館
キヤノンギャラリー大阪
〒530-0005 大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト 1F







by higashikawa_blog | 2019-02-16 10:07 | 受賞作家関連

吉村和敏氏 写真集「Du CANADA」


東川賞受賞作家 出版のお知らせ

日経ナショナルジオグラフィック社より、吉村和敏氏の写真集が出版されました。


Du CANADA

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以下リンクより

世界で一番愛される国、カナダの人と自然を、現地に暮らしたこともありカナダを第二の故郷と呼ぶ人気の風景写真家、吉村和敏が今、改めて撮る。

冬から春、夏、秋、そしてまた冬へ
季節をめぐり広大な大陸を渡るような気分で、
ページをめくっていけば、
見たことはないが、どこか懐かしい自然を楽しみ、
ゆったりした時間を生きている人々と出会えるはず。

気がつけば、世界から愛される国カナダが、
なぜそんなふうに愛されるのか、
そのわけを感じてもらえるだろう。


************************
  • 単行本: 144ページ
  • 出版社: 日経ナショナルジオグラフィック社 (2019/2/22)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4863134177
  • ISBN-13: 978-4863134171
  • ¥ 3,456




by higashikawa_blog | 2019-02-12 17:11 | 受賞作家関連

広川泰士氏 展覧会「monochrome XVIII「Fashion」」


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ

ギャラリーE&M西麻布にて開催中の展覧会「monochrome XVIII「Fashion」」に、広川泰士氏が出展しております。



monochrome XVIII「Fashion」

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以下リンクより

第18回目となるモノクローム展、今回のテーマは「Fashion」。
44名の写真家の個性溢れるファッション作品を銀塩白黒バライタ印画紙に仕上げたオリジナルプリントで展示します。


参加写真家44名(五十音順)
浅田隆一郎、稲垣雅彦、エドワード・レビンソン、大坂 寛
織作峰子、加藤法久、加納 満、亀山 仁、木村直人、桑原史成
小菅琢哉、BAKU斉藤、酒井久美子、佐藤 理、佐藤 真
白鳥真太郎、杉山宣嗣、鈴木英雄、大門美奈、高橋俊充
多木和夫、竹内英介、達川 清、谷 雄治、中川十内、中島秀雄
中道順詩、永嶋勝美、南雲暁彦、沼田早苗、ハービー・山口
HASEO、英 伸三、HARUKI、広川泰士、福原 毅、藤井英男
細谷秀樹、舞山秀一、松田敏美、両角章司、山口一彦
山田愼二、渡邉 肇。


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会場:ギャラリーE&M西麻布
会期:2019年2月12日(火)〜3月9日(土)
時間:12:00〜18:00(日・月曜日休館)入場無料
住所:東京都港区西麻布4-17-10


by higashikawa_blog | 2019-02-12 17:05 | 受賞作家関連

【参加者募集】ラトビア国際写真サマースクール「写真の町」東川町・派遣作家オーディション

「写真の町」東川町とラトビア国際写真サマースクール(ISSP)との連携事業として、学びと国境を越えた写真芸術の出会いの場となる同スクールへ「写真の町」東川町が若手写真家1名を派遣します。
派遣作家の決定に際し、20点以上の作品で構成されるポートフォリオ(テーマは自由)による一次審査、一次審査で選考された2~5名の面接による最終審査のオーディションを行います。
選考された方は、東川町からの推薦によるサマースクールへの参加、期間中実施されるワークショップ参加費、食費、宿泊費、航空券は東川町が負担いたします。※現地では自己負担が伴う企画があります。
派遣作家は、東川町国際写真フェスティバル2020での写真展も行っていただきます。

「写真の町」東川町の派遣作家として、ISSPで自身の写真制作のステップアップのきっかけとしていただけるこの機会に、ぜひご応募ください。

※ISSPは、ラトビアと諸外国の写真家のための教育、ネットワーク基盤として、若い写真家に質の高い特別な教育の機会を与え、国境を越えた写真芸術に関する意見交換を推奨しています。2006年の創設以来、毎年国際写真サマースクールを開催し、数多くの展覧会開催および出版を行っています。またラトビア国内外における写真教育・交流プロジェクトを開始し、25か国以上から集まった活気ある若い写真家グループによるメンバーで運営されています。

●ISSP2019会期 2019年7月12日~20日※全期間参加が原則です。
●ISSP2019の講師とワークショップ内容は現在調整中です。
東川町からの派遣が決まれば、6つのクラスの中から希望するクラスを選択できます。
※クラス定員があるため、希望のクラスに参加できない場合はご了承ください。

講師・ワークショップ内容等は決まり次第ISSPのホームページでアップされます。
詳しくは下記をご確認ください。
http://issp.lv/en/education/summer-school/2019/about

【応募締切と審査について】
■応募締切 2019年2月25日(月)必着 
■一次審査(3月上旬) 
ポートフォリオ審査を行い、最終審査にエントリーされる2~5名を決定。
※一次審査終了後、東川町から参加者全員に結果を連絡いたします。
■最終審査(3月21日(木・祝)) 
審査員3名による面接審査を行います。(東京)
※最終審査エントリー作家決定後に審査時間・場所をお知らせします。

■主催 「写真の町」東川町・東川町写真の町実行委員会
■応募参加費  無料
・応募参加費は無料ですが、作品の製作費(プリント含む)、輸送費等本企画に係る諸経費、最終審査にかかる交通費、滞在費は参加者の負担となります。

■応募資格
・40歳未満の方。
・英語での理解および自己紹介ができる方。
・年齢、国籍、プロ、アマを問いません。
・現在テーマをもって撮影されている方、または、これからテーマをもって撮影しようと思っている方。
・最終審査に参加できる方。
・審査の結果、選ばれた場合に写真ワークショップに参加できる方。
・主催団体関係者は応募できません。

■応募用紙・作品
・応募用紙に必要事項を記載し、作品とあわせて以下住所までお送りください。
・応募作品については、(原則A4サイズ以上全紙サイズ程度まで)を郵送で20点以上、応募用紙と併せて送付してください。形式は問いません。(ブック形式か、ファイルされた形式が好ましいです)
・過去に各種コンテストなどで入賞あるいは入選したことのない、オリジナル作品に限ります。また、現在他のコンテストなどに応募し、まだ結果が判明していない作品は応募できません。
・著作権、肖像権などを侵害する作品は応募できません。万一、第三者と紛争が生じた場合は、応募者ご自身の責任と費用負担によって解決していただきます。

■応募作品の返送
審査終了後、応募作品は宅急便の着払い(本人払)にて後日返却いたします。宛先不明等により主催者に返送されてしまった作品については、2019年5月末日までにご連絡いただけない場合、主催者が廃棄いたします。また、応募作品の返却が不要の方は、応募申込時に「返却不要」とご指定ください。この場合は、主催者が応募作品を廃棄いたします。

■審査員
上野 修(写真評論家)/菊田樹子(キュレーター)/吉里演子(東川町文化ギャラリー学芸員)

■一次審査(3月上旬)
ポートフォリオ審査を行い最終審査にエントリーされる2~5名を選考。

■最終審査(3月21日(木・祝))
3名の審査員による面接審査を行います。

■派遣作家
最終審査により1名が東川町推薦でサマースクールに参加できます。
期間中実施される、ワークショップ参加費、食費、宿泊費、航空券(居住地の最寄の空港からラトビアまで)は東川町が負担いたします。(ワークショップ中の制作費用については、自己負担にて制作いただきます。)
■派遣後は東川町にレポート提出のほか、2020年に開催する東川町国際写真フェスティバルにおいて、写真展を行っていただきます。
■ラトビアへの派遣の詳細については、派遣決定後、東川町担当より詳しく説明を行います。

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〈お申込み・お問い合わせ先〉
〒071-1423 北海道上川郡東川町東町1丁目19-8
東川町写真の町課 写真の町推進室 / 写真の町東川町文化ギャラリー(担当:吉里)
TEL:0166‐82‐2111(内線591) FAX:0166‐82‐4704
E-mail : photo@town.higashikawa.lg.jp

by higashikawa_blog | 2019-02-12 02:05 | 東川町

展覧会「フォトシティさがみはら 2018 プロの部入賞作品展」


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ

ニコンプラザ新宿 THE GALLERYにて、露口 啓二氏・吉野 英理香氏の展覧会が開催されます。

フォトシティさがみはら 2018 プロの部入賞作品展


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©Keiji Tsuyuguchi


以下リンクより

平成30年10月に開催された総合写真祭「フォトシティさがみはら2018」のプロの部受賞者4人の作品を集めた写真展が、新宿駅西口の新宿エルタワー28階・ニコンプラザ新宿 THE GALLERY 1+2で開催されます。
会場では、豊かな精神文化の育成に貢献することを基本理念に掲げた総合写真祭において、新たな時代の担い手として顕彰されたプロ写真家の作品が展示されます。ぜひ、多くの方々に写真の持っている表現力や記録性などのすばらしさを感じとっていただきたいと思います。

2018年(平成30年)10月に開催された第18回写真祭プロの部には、広義の記録性の分野で活躍している中堅写真家の中から「さがみはら写真賞」として1名、新人写真家の中から「さがみはら写真新人奨励賞」として2名が選出されました。また、アジア地域で活躍している写真家を対象にした「さがみはら写真アジア賞」として1名が選出されました。


<受賞作家のご紹介>
「さがみはら写真賞」
露口 啓二(北海道)
作品名『地名』


「さがみはら写真アジア賞」
唐 浩武(中国)
作品名『農民工』


「さがみはら写真新人奨励賞」
金川 晋吾(東京都)
作品名『father』


「さがみはら写真新人奨励賞」
吉野 英理香(埼玉県)
作品名『NEROLI』


*************************
2019年2月12日(火) 〜 2019年2月18日(月) 日曜休館
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
ニコンプラザ新宿 THE GALLERY 〒163-1528 東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階


by higashikawa_blog | 2019-02-07 15:42 | 受賞作家関連

石川直樹氏 写真集「日本列島 山口」



東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ

スーパーラボより石川直樹氏の写真集が出版されました。


日本列島 山口


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©Naoki Ishikawa


以下リンクより

 山口県北部の笠山という火山の頂上に立つと、日本海に浮かぶ島々を見渡すことができた。日本海にある島といえば、佐渡をはじめとした北陸の印象が強くて、中国地方にこんなにもたくさんの島があることに今まで思い至らなかった。
 笠山で日本海に浮かぶ島々を一望した後、このあたりで最後に捕鯨がおこなわれていたという青海島を訪ねた。
島の北岸は日本海の荒波によってできた断崖に囲まれているのだが、その反対の仙崎湾岸では昔から古式捕鯨が盛んだった。明治43年を最後に捕鯨は途絶えてしまったが、往事の様子を知るために静ケ浦の入り江を訪ねてみた。かつてはこうした入り江に鯨を追い込んでいたのだろう。
 山口県内の捕鯨文化を調べるため、日本海の孤島、見島にも行った。萩港を出発した見島行きのフェリーは揺れに揺れ、甲板に出て写真を撮っていてあやうく海に落ちそうになった。見島は萩港から約45キロの絶海にあり、180キロ先はもう朝鮮半島だ。見島は絶海に浮かぶ国境の島でもあった。
昔はこの島に在日米軍のレーダー基地もあったのだが、今はそれが自衛隊の基地になっていた。米軍が駐屯していた時代には、米軍相手の赤線もあったらしい。今はそんな往時の面影はない。
 昭和30年代には韓国の済州島の海女さんが見島で働いていたこともあったというし、海岸を歩いていると、ハングル文字が書かれたペットボトルなどの漂着物を多く見かけた。時化の際などには韓国の漁船が避難しにくることもあり、なかには酔っ払った船員が、民家の窓のサッシを壊したり、船の器具を盗んだりする事件もあったというから穏やかではない。
 北国屋という港に面した漁師宿に泊まった。宿の主人は北国一行さんと言い、その名字から推察できるように、祖先は能登のあたりから北前船に乗ってきたのではないか、という。見島が、北は朝鮮半島、東は東北や北陸とも交わる環日本海の十字路にあることを、島のあちこちで実感した。
 こうした島を訪ねていると、民俗学者、宮本常一が“海から見た日本”という視点で日本文化の形成を再考しようとしていた理由がわかってくる。ぼくは彼から大きな影響を受け、彼の故郷である周防大島へも何度か旅をした。この島は見島とは逆に、太平洋へ向かったハワイ移民で有名で、ハワイに親戚を持つ島民も多くいる。山口というそれほど大きくない県が、国境を軽々と越えて日本海とも太平洋とも繋がってしまうことの不可思議さを思わずにはいられない。日本列島を海から見ることの重要性を、ぼくは山口で再認識させられた。


***************************
w18.8 x h30 cm
32 ページ
20 イメージ(カラー)
並製本
カラーオフセット印刷
初版
Published in 2019
ISBN 978-4-908512-43-8

2,808円(税208円)







by higashikawa_blog | 2019-02-07 15:37 | 受賞作家関連

中藤 毅彦氏 写真展「STREET RAMBLER-HAVANA」


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ

オリンパスギャラリー大阪にて、中藤 毅彦氏の写真展が開催されます。

STREET RAMBLER-HAVANA


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©Takehiko Nakafuji


以下リンクより

キューバの首都ハバナを訪れるのは約15 年振りになる。
アメリカとの国交回復、フィデル・カストロ氏の死去など近年、大きな転換期にあるこの国の「今」を撮りたいと思った。
久しぶりに訪れたハバナの街には多くの観光客が訪れ、活気に溢れていた。
以前の状況と比べるとレストランや商店も増え、行き交うオールドカーの中にピカピカの新車も混ざる様になり、一見して時代の変化を感じることが出来る。
一方で、旧市街やセントロハバナと呼ばれる下町の路地に足を踏み入れれば、変わらぬ素朴なハバナの姿があった。
スペイン統治時代そのままの朽ちかけた古い建物が並ぶ街、壁に描かれた英雄チェ・ゲバラの肖像、そこかしこでサルサやルンバのリズムが鳴り響く。
時代の流れは大きく変わりつつあっても、この国の最大の特色であり美徳である人々の気質は全く変わらない。
僕はそんなハバナ庶民の飾らない姿と味のある古い街並に強く惹かれ、彼等の生活圏の中に飛び込んだ。
今回の写真展では、ポートレートを中心に、街のディテールやスナップショットと併せて構成したモノクロ作品を展示する。
人々にまみれてハバナの街を歩く様な気持ちで見て貰えたら幸いである。


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期間:2019年2月15日(金)~ 2月21日(木)
午前10:00 〜 午後6:00 最終日 午後3:00 
日曜・祝日休館 入場無料
オリンパスギャラリー大阪 〒550-0011 大阪市西区阿波座1丁目6番地1号 MID西本町ビル





by higashikawa_blog | 2019-02-07 15:28 | 受賞作家関連

露口啓二氏 展覧会「自然史」


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ

nap galleryにて、露口啓二氏の展覧会が始まりました。


自然史

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©Keiji Tsuyuguchi


以下リンクより

「自然史」 について

 北海道の空知地方に散在する、石炭産業を中心に形成された夕張、三笠などの諸地域。日高山脈に源流を持ち日高地方西部を流れる沙流川中流域にダムが建設されたことで出現した湖により、先住民族アイヌの生活や儀式の場などが水没した地域。石狩川水系千歳川の支流であり、かつては、アイヌ文化形成の重要な経済的基盤でもあった漁川上流域。古代の徳島で、忌部と呼ばれる集団にかかわるとされている文化が成立していた吉野川中流域。東日本大震災の被災地である青森、岩手、宮城、福島にわたる長大な太平洋沿岸と、東京電力福島第一原子力発電所の事故により高濃度の放射性物質が飛散し堆積した福島太平洋岸の地域。さしあたって「自然史」は、それらの場所を対象としてきた。
 ここで撮られたものは、主に、大地とそこに繁殖する植物、そこを流れそして溜まる水などの諸様態であり、異なった諸空間のそれぞれに、徐々にしかし着実に浸透してくる「自然」と呼ばれるものである。

露口 啓二


*******************************
2019.02.02[土] – 2019.03.02[土]
[水・金・土]12時00分〜18時30分
[木]12時00分〜21時00分

101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 アーツ千代田3331 206




by higashikawa_blog | 2019-02-06 12:03 | 受賞作家関連
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Higashikawa photo Award


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