熊本市現代美術館にて、第2回東川賞国内作家賞を受賞した篠山紀信氏の個展が開催されます!
©Kishin Shinoyama
以下美術館HPより
写真家・篠山紀信(しのやま・きしん 1940-)の国内公立美術館初となる大回顧展を開催いたします。
篠山は、1950年代後半より写真家活動をスタートさせ、常に「今」を敏感に感じ取りながら時代のトップを走り続け、アイドル、俳優、スポーツ選手といった著名人、都市と建築、ヌードと自然、日本の伝統文化など多様なジャンルの写真を撮影、発信してきました。なかでも、時代の象徴となる人物を写したポートレートは膨大な数に上ります。
写真のメディア性に着目し、斬新な手法で時代を切り拓いてきた篠山にとって、写真とは、時代の先端を切り取り、時代に挑戦する生の表現でした。その想いが、これまで自身の写真を振り返ることをためらわせ、またそれ故に、篠山の写真を批評の文脈から捉えられにくくする傾向もありました。しかし今回篠山は、半世紀以上にも及ぶ活動のなかで、写真が時空、虚構をも超えて脳裏に強烈なイメージを焼き付ける装置、起爆剤であるとの信念から、写真がもつ力を、ポートレートという一見シンプルな切り口で、美術館というスペクタクルな空間を大胆に使い、迫力あふれるスケールで蘇らせます。
本展では、三島由紀夫、ジョン・レノンとオノ・ヨーコ、山口百恵から、AKB48、2011年3月11日に起こった東日本大震災で被災された方々まで、「時代の映し鏡」である篠山が50年以上にわたり撮り続けてきた人々のポートレート約130点を一堂に展示します。
各時代を象徴する人々のイメージを通して、日本が歩んできた時代を、そして己を思い起こさせる「写真の力」を改めて問う、ドラマティックな展覧会にご期待下さい。
<展覧会期間中の関連イベント>
篠山紀信 アーティスト・トーク
篠山紀信が展示作品、そして展覧会テーマである「写真力」について語ります。
■日時 6月30日(土)14:00~15:30
■場所 ホームギャラリー
■料金 無料
CAMKレクチャーカレッジ
本展担当学芸員が篠山紀信の作品、展覧会についてご紹介します。
■講師 芦田彩葵(熊本市現代美術館学芸員)
■日時 7月22日(日)14:00~15:30
■場所 ホームギャラリー
■料金 無料
プロフェッショナル・トーク
独自のスタイルで「編集」のジャンルを切り拓いてきた後藤繁雄が、編集の極意、そして長年写真集の編集を手掛ける篠山作品の魅力について語ります。
■講師 後藤繁雄(編集者/クリエイティブディレクター/京都造形芸術大学教授)
■期日 7月29日(日)14:00~15:30
■場所 ホームギャラリー
■料金 無料
展覧会記念トーク 篠山紀信×宮崎美子(女優、熊本市わくわく親善大使)
篠山紀信の撮影をきっかけにデビューした熊本市出身の女優・宮崎美子を迎え、当時の撮影秘話を交えながら、写真家・篠山紀信の素顔に迫ります。
■期日 8月19日(日)14:00~15:30
■場所 ホームギャラリー
■料金 無料
写真ワークショップ「オリジナルポートレートを撮ろう」
■講師 原田辰之(写真館はらだ 館主)
■日時 9月2日(日)11:00~16:30(途中昼休憩あり)
■場所 キッズファクトリー
■定員 5組10名(2人1組)
マニュアル露出機能付きデジタルカメラをお持ちの方(要事前申込)
ポートレートセミナーの後に、自然光を使用したオリジナルポートレートを撮影します。完成した写真は会期中館内に展示し、会期終了後にお持ち帰りいただきます。また、ワークショップ終了当日には、プリントしたハガキをお渡しいたします。
プレママ&ファミリー・ツアー
0~6歳の子供と大人の組み合わせ、また、妊娠中の女性とその家族や友人の皆さんと一緒に展覧会を楽しみましょう。大人は展覧会チケットが必要です。定員7組(要事前申し込み)
■日時 7月7日(土)10:30~11:30
■場所 展覧会場内
■料金 無料(大人は要展覧会チケット)
ギャラリー・トーク
展覧会の解説案内をいたします。
■日時 会期中の土日祝の15:00~15:30
■場所 展覧会場内
■料金 要展覧会チケット
*ただし、展覧会イベント開催日(6/30、7/22、28、8/4、5、19、9/2)は実施いたしません。
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会期:2012年6月30日~9月17日
時間:10:00~20:00 入場は閉館の30分前まで
休館:火曜日 / 祝日は開館し、翌日休館
会場:熊本市現代美術館
〒860-0845熊本市中央区上通町2番3号
リンク:
http://www.camk.or.jp/event/exhibition/kishin/